2011年12月8日木曜日

Tシャツ君と10枚だけの年賀状

思ったより本格的なスクリーン印刷機
Tシャツ君
  私が脚に障害があるのに、なんでこんな急斜面ばかりの山奥に住み始めたのか?一つの理由は20代の頃から森の中で暮らしたいと言う願望があったからだ。もう一つの理由は、私自身が人との付き合いが苦手、というより非常に疲れる。それで人生の最盛期を過ごした関西圏から遠く離れた飯田の山奥で隠遁生活を始めた。関が原には、「ここから先は魔物が住むので入るべからず」と立て札を立て結界を張った。(それでも結界破りの危険を冒すまでして、訪ねてくれる友人達がいる。ありがたいことだ)
  新しい生活を始めた次の新年から、それまで400枚ぐらい印刷していた年賀状を(飯田での付き合いだけに絞り)10枚だけにした。その代わりと言ってはなんだが、20年ぶりに木版で年賀状を作り、宛名も下手でも筆で書くことにした。
  その版画だが、版下作りが一番面倒だ。反転した下絵をなぞりながらカーボン紙で何色分も転写していたが、老眼と1/10になった根気では耐えられなくなった。なんとか版木に直接印刷できないかと思いついたのが、昔流行ったプリントゴッコ。ところが、パソコン印刷のあおりを受けて、とっくの昔に販売中止になっていた。ネットで行き着いたのが、この「Tシャツ君」だ。本来は、Tシャツにスクリーン印刷する道具一式だ。これで版木への版下転写は一気に楽になった。良く考えたら、折角の本格的なスクリーン印刷機があるのだ。木を彫らずとも、それで直接手作り年賀状を作ってもいいなとも思う。が、頑固一徹、一度木版と決めたら、もくは~ん!!

今日、郵便局へ年賀ハガキを買いに行った。皆さんまとめて100枚・200枚と帯を切らずに買っている。

    「普通の年賀ハガキ、10枚下さい。
    「(たった)10枚だけでよろしいのですか?」 
    「はい
    「ハガキの種類もいろいろございますが、インクジェット用ではないのですか?
    「違います
    「絵が印刷されているのもございますが?
    「いりません
    「では、普通の年賀ハガキでございますね?
    (だから最初っから普通のって言ってんじゃん!!

何年か前までは「インクジェット用年賀ハガキあります」なんて貼紙がしてあったが、もうじき「普通の年賀ハガキあります」なんて貼紙がでんるんだろうか(~_~;)