2011年12月21日水曜日

トントン庄太さんがくれた固まり砂糖

固まった砂糖に水を少しかける
テレビでプロの料理人が、魚や肉にパラパラっと見事に均一に、塩やコショウを撒くのをよく見る。料理でも形にこだわる仙人は、あれがしたくて、今日も焼き塩を作った。
コショウも色んなミルを買っては上手く行かないので、これはバッタモン(関西で言う、安物、粗悪品)だからと、3000円もするミルを買ったことがある。が、やはりプロがやるような音が出ず、ごそごそ音がするだけなので、今はお蔵入りだ。塩撒きも、いくら焼き塩を作ったからと言って、私がやると台所中塩だらけに散らかって、山の神に叱られる。 やはりどの道もプロと言うのはすごいと思う。

5分後、固まりは簡単に粉になった
焼き塩にして、パラパラにするということは、塩は水を吸って固まったり、べたべたすると言うことだ。「砂糖は反対に、乾燥して固まるので、水を少し加えてほぐすと良い」とネットのTipsにあった。試してみると、金槌でも割れそうもない砂糖の固まりだったが、5分ぐらいで見事粉にすることができた。 「塩辛い」と「甘い」と味が反対だけでなく、固まり方まで反対だったとは知らなかった。

私の祖父(じい)さんは、私が幼稚園の頃亡くなったので、あまり記憶にないが、一つだけ鮮明に覚えていることがある。ある日台所の甕の中から、祖父さんが砂糖の固まりを、(今思うと)盗み食いしているのを見つけてしまった。すると一つ小さな固まりを私にくれた。幼子に砂糖泥棒の片棒を担がせ、黙っていろという暗黙の了解だった。私も義理堅く、その後両親には喋っていない。
大きくなって祖父さんのことを色々聞くと、しょっちゅう家のあっちこっちを直して、金槌で叩いているので、近所では「トントン庄太さん」と渾名(あだな)を貰っていたらしい。また、根っからの甘党で、ご飯に砂糖をかけて食べていたとか。「ぼたもちには、あんこが巻いてあるのに、飯に砂糖かけて何が悪い?」と屁理屈をこねていたそうだ。 私の屁理屈も甘党も、また毎年雨仰庵のどこかを改装しているのも、トントン庄太さんのDNAを受け継いでいるようだ。