2012年2月14日火曜日

シクラメンのかほり

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  前回2月3日の手描室にモデルとして連れて行ったシクラメン。私の手に余る美しさということで、不採用になった。その後、我が家の居間で自宅待機。最近夜になると、「ね~ん、なぜ私を描かないの?」とせまってくる。複雑な模様の葉は茂り、つぼみは開いて、ここぞとばかりに咲き競っている。とても私の手に負える状態ではない。

S先生の「手描室六訓」の中に、
 「花一つ描けないのに、どうして花びんに沢山の花を挿して描くのですか。一輪にしてごらんなさい。・・・」というくだりがある。
  私は、「自分勝手で人の話は聞かない」と思われているが、実はピアノにしても絵にしても、先生の教えは、実に素直に、きちんと守るほうだ。この薫陶に従い、まず一本ずつじっくりと時間をかけて描くことにした。前回の教室でS先生が仰ったとおり、この花は、花弁の数は少ないが、複雑な形とグラデーションで難しかった。

  私がまだ20代のころ、布施明の大ヒット曲「シクラメンのかほり」。 旧仮名遣いでは”かほり”ではなく”かをり”が正しいと指摘するむきがあるとか。ところが、藤原定家の仮名遣いでは”かほり”と書くらしい。奥様の名前が”かほり”でそれに、かけたという説もある。それよりもシクラメンは、香りがほとんどない花だ。作詞/作曲の小椋佳は、それを承知のすけでこのタイトルをつけたという。私も、美しくて良いタイトルだと思う。