2013年5月13日月曜日

ギフチョウ観察日記(1)「誕生」

ギフチョウの誕生今年は桜が10日もはやく咲いたと思ったら、咲いている最中に寒波がきて雪が降った。 果樹農家は花の時期に雪が降ったのでそうとう深刻な被害を受けているようだ。

この桜の花が咲く時期、ギフチョウの恋の季節でもある。だが気温が低いと翔ぶことができず、わが家のカンアオイを調べた結果、残念ながら今年は産卵ゼロに終わった。

ご近所のチョウキチ飯田流家元IGさんに無理言って、貴重なギフチョウの卵を12個頂いた。やく10日~2週間でかえる。

今朝飼育箱を覗いたら、下に敷いた紙の上に細かい黒い汚れがあった。卵のついたカンアオイをひっくり返してみると「黒い塊」が付いている。昨日はなんともなかったので、昨晩から今朝にかけて、一斉に卵から幼虫がかえったようだ。黒い塊に見えるのは、2mmほどの幼虫が整列して大きく見せているため。なんとも几帳面な性格の幼虫たちだ。
 紙の上の汚れは糞、これからこの糞をバロメーターに幼虫の元気加減を観察することになる。 1頭あたり、8~10枚カンアオイの葉を食べて夏、蛹になり来年の4月まで眠りにつく。 食べ盛りの幼虫に、カンアオイ(=120枚)を摘んできて餌やりが大変だが、自分自身のフントウを祈るばかりだ。
 (写真:裏返しのカンアオイの左側黒いのが幼虫がならんでいるところ。その右丸い穴が葉を食べた跡。中央の小さな真珠のようなものが、抜け殻になった卵)