2013年2月15日金曜日

手描室「ツクバネ」未完成

 1週間前の8日手描室があった。前回は「ぬばたま(ヒオウギの実)とウバユリ」、今回は「ツクバネ」がモデル。できるだけ自然の花を描きたいと思っているので、冬のモデルはドライな花になる。S先生に頂いたアヤメのサヤと佐久の鯉太郎NJ女史にもらったホウズキを一緒に連れて行った。


 ツクバネは実の形が「羽根つきの羽根」にそっくりなのでこの名がついた。いわゆる寄生植物で、ご近所IGさんがこの山の中の白樺の根本で見つけた。見たとたんに描きたいと思ってお借りしたものだ。よくみると、枝が銀灰色に輝いている。こんな色の木肌は、初めて見た。

 本当は羽根を下にして枝が雪柳のようにしなっているらしいが、あっちこっちを向けて描いていたら、まるで鳥が飛んでいるような感じになって楽しく時間が進んだ。
 前回の「ぬばたまとウバユリ」の構図と同じ水平にアヤメのさやを配したが、いかにせん冬の枯れ枝は寂しい。そこでNJ女史にもらったホウズキを入れ、家で彩色した。しかしバランスが悪くなってしまったので、電話でS先生にご相談すると、「保留にして来月持っていらっしゃい」ということで、未完成交響曲になった。

 この手書室、座る場所がいつも決まっているが、おとなりのKBさんは「大きなイチゴ」を描いておられた。章姫という品種だった。いつもはゆっくり絵を仕上げる方だが、先週は珍しく当日完成させ、物欲しそうにしている私のおやつに全部下さった。大きなイチゴなのにおいしかった。