2013年2月2日土曜日

バリアフリーにとまどう体

 ことのはじまりは台所の改修だった。膝を曲げることができないので、シンクやレンジ下にしまってある鍋などを取り出すのに一苦労。そこで思い切って最近のシステムキッチンに入れ替えることにした。
改修条件は
(1)高さは古い仕様(今のものより5cm低い→椅子にすわって料理するため)
(2)ガスレンジはタイマー付(消し忘れ防止→すでに始まった私のボケ対策)
(3)吊り戸棚はリフト式(脚立に登れなくなり、吊り戸棚は今まで使えなかった)

 工事業者を介してタカラスタンダードと値切り交渉してコストダウンしているうちに、行き違いで(1)と(2)の条件が途中から消えてしまった。(どうも値切りすぎたらしい) が、見積書の型番だけでそんなことはわかるはずがない。(2)のガスレンジはユニットを直ぐ交換してもらったが、(1)の高さが5cmも高くなったのには困った。料理するたびに立ちづめでグッタリ。

 そこで以前から考えていた居間のバリアフリー化工事をすることにした。ピアノの部屋と寝室の間に居間があるが、居間と台所が3cm低くなっている。前に検討したときは「台所まで嵩上(かさあげ)しないといけないので、大工事になります」と言われ、諦めていたものだ。こんどは逆だ。台所を嵩上げしなければならなくなった(^^ゞ
 私も高齢者の仲間入りをしたので、飯田市の介護高齢課で聞いたら「65歳以上で介護認定されていない人のバリアフリー工事に、10万円を限度にして工事費の1/3が補助される」とのことでそれを利用させてもらった。

 介護認定前ということは「転ばぬ先の杖」、事故予防のためということだが、2年前(若いとき??)転倒骨折しているので「転んだあとのバリアフリー」になった。

 工事が終わって2日、寝室から居間、居間からピアノの練習と部屋を移るとき、平らなのに、かならず「おっとっと」と転びそうになる。私の体が「段差がある」と思い込んでいて、そこにゆるい坂があるような感覚なのだ。
 バリアフリー工事したとたんの”転倒骨折”ではシャレにならないので、なれるまで部屋を移動するとき一旦停止して「ここは段差なし」と声をだして歩行訓練することにした。