病気の進行を突然感じる時が半年に一度ぐらいある。今週がそんな時期で、なにか違和感がある。ピアノレッスンの次の日はだいたい疲れるが、今日は格別で、一日(自宅)入院した。
夕方、気がつくと昨日買ってきた杏を玄関にほったままだった。杏は直ぐに痛むので、ご飯を炊きながら1/3ジャムにした。
日本人は横文字が好きだ。杏ジャムというよりアプリコットジャムといったほうがおしゃれな感じがする。ケーキを作る人はよくご存知の、スポンジに薄くケチケチと塗ってある、高級ジャムだ。
この杏、日本では長野県千曲市森地区(杏の里とよばれている)で90%以上生産している。つまり他府県ではなかなか生の杏は手に入らない。おまけに足が速く、2日めぐらいから痛み出すので、生の杏は、よけい市場に出回りにくい。花は4月半ばに一斉に咲くが、それは見事なものだ。
雨仰庵邪夢倶楽部では一番人気なのだが、長野県人は珍しくもなんともないらしく、ピアノのK先生など杏ジャムになんぞ目もくれない。
では、アプリコットジャムの作り方
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1.材料
生杏に対して、砂糖70%
今回、杏3kgに、砂糖2kg
2.作り方
●杏を水洗いして、よく水を切る
●杏の筋に沿って、縦に一周包丁を種に当てながら回す。次に、直角方向に一周包丁を回し、種と果肉を離す。
●杏を鍋に入れ、誘い水100~200cc入れて、中火で煮る。
●しばらくすると、左のように果汁が上がってきて、アクがでるのですくう。
●アクが出なくなったら、砂糖の半量を入れて5分煮る。
●残りの砂糖を入れて、更に5分煮て、多少シャバシャバでも、とろみが付いたら完成。
ジャム作りの中で、杏とブルーベリーだけは失敗が少ない。それに、プラム系の中では、種と果肉の分離がしやすい。私は種を捨ててしまうが、種を割ると、中華料理のデザートでよく出てくる杏仁豆腐のもと、白い杏仁が出てくる。これをジャムに入れると、時々、それにあたって、杏仁豆腐の味がするジャムができる。一度やったが、種割にものすごく時間がかかるので、もういやだ。
これからでてくる、プラム(すもも)やプルーンも同じ作り方で出来るが、砂糖の分量を50%にする。両方とも、ルビー色の見事なジャムになる。ただし、果肉から種を外すのがたいへんだ。
どうしても杏ジャムを作ってみたいという他府県の方に、私が入手した店を紹介。(ただし私は、偶然入った店で、縁もゆかりもない。聞いたら、電話で発送してくれるそうだ。だいたい300円/kg)
(有)竹内百貨店 電話 026-272-2186
25日から集果が始まったそうで、この2週間ほどで終わる。他に調べれば、農協関係でも発送してくれると思う。