雨仰庵の敷地境界をきれいな沢が流れていて、ヤマメも住んでいる。そこに、天然のわさびが自生していて、毎年この時期になると小さな白い花が咲く。
昨日家内が、10m下の谷底からたくさん採ってきたので、さっそく花わさびのたまり漬けをいつものように作った。
一晩おいて食べられるが、待ちきれずに”山かけわさび蕎麦”にして試食した。おひたし程度だが、ピリッとわさびの香りがしてうまかった。
私のはやることはなんでもいい加減だ。ほんとうは、どう作るのかは知らない。とにかく簡単が仙人流。
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泥や草などを洗って、水を切る
(2)食べやすい長さに適当に切る
(3)密封容器に入れて熱湯を半分ぐらい注ぎ、ふたをして
♪シェイキー、シェイキー、シェイキー、ベイビー♪と歌いながら、1分から2分振る。この料理の中で一番の重労働だが、なぜか、熱湯で衝撃を加えると、わさびの辛味成分が出てきて、風味が良くなる。
(4)冷水でさまして、水をよく絞り、漬けるための容器に移す。
漬け汁として、ズボラー仙人は市販”だし醤油”を使っている。横から見て半分ぐらい注ぎ、密閉して裏返してゆする。
(5)冷蔵庫で一晩置けば食べられる。
今回は、量が多かったので(3)(4)の工程を繰り返したが、少ない場合は、
(3)ザルの上で熱湯をかける。もしくは鍋で短時間湯通しする。
冷水で冷まして水をよく絞り、漬けるための容器に移す。
(4)沸騰させた”だし醤油”を注ぎ、♪シェイキー、ベイビー♪を歌いながらよく振る。このほうが風味は良くなる。
(昨年は少しだったので、こちらの方法で作った)
何れにしても、この作り方では日持ちはしない。冷蔵庫で保管しても、しばらくするとカビが生えてくる。日持ちする作り方は、生醤油で煮てキャラブキのように作る方法があるが、わさびの風味は消えてしまう。
20年ほど前の6月、母親と義姉と家内の4人で津和野を旅行したことがある。そのとき、稲荷下の蕎麦屋で”わさび蕎麦”というのがあったので頼んだら、この花わさびのたまり漬けが上に乗っていた。
帰り、特急に乗って山口に向うとき、我々の指定席に先客があった。車掌をよんで、ガンガン文句を言っていたら、「お客さん、この切符は上りの特急ですよ!」
なんと、同時刻に同じ名前の特急が同じホームにいて、まちがえて下りに乗ってしまったのだった。