2011年12月17日土曜日

おしめとグンゼの遠い関係

早春から初夏にかけて雨仰庵の周りの森の中から盛んに綺麗な鳥の声が聞こえてくる。その中でオオルリと、イカルの「ピョ~~~ヒョロホロヒョ」というのが特に好きだ。このイカルだが、春の鳥なので来年春の話題にしようと思ったが、昨日綾部の動物の話を書いたので、その関連で今日書くことにした。

現在の綾部市は、昔、何鹿郡(いかるがぐん)綾部町と言った。字は違うが、昔は斑鳩(イカル)が沢山居たのだろうか?今でも綾部市の「町の鳥」はイカルだ。橋の欄干にもイカルをモチーフにしたレリーフがある。残念ながら私は綾部時代にイカルの鳴き声を聞いたことが無かった。もちろん姿も見たことが無いので、ずっと、どんな鳥かと思っていた。
男性下着(最近は若い女性も身につけるらしいが)のトップメーカー「グンゼ」はこの綾部が発祥の地で、いまも旧本社とその記念館が綾部市にある。社名は今はカタカナだが元は「郡是」だった。蚕糸業を発展させるという何鹿郡の「郡是」の実現を目指す意味で名付けられた。綾部市はこのグンゼの企業城下町として発展してきた町だ。

雨仰庵に引っ越したのが2007年4月、最初に聞いた鳥の鳴き声があまりにも綺麗だったので、野鳥のDVDを買って調べた。それがイカルだった。だがカラマツの梢で鳴いているので姿を見たことは無かった。それが2009年の3月、大きな鳥が、シジュウカラとヤマガラを押しのけ、ひまわりの種を居座って食べている。DVDのイカルを思い出し、慌てふためいてカメラを取ってきてシャッターを切った。ほんとに良く似ているが、嘴(くちばし)の色が少し違う。イカルは黄色っぽい薄いオレンジ色をしている。この鳥は、ご親戚の「シメ」という。残念ながら鳴かない。