親子で記念撮影 |
最初の1年間、何も気がつかなかったが、ある夜、耳を澄ますと「エハッ、エハッ、エハッ・・・」と言いながら、何者かが家の周りをぐるぐる回っている。狸の親子連れだった。この写真の中に光る点々が10ヶあるのがおわかりだろうか?3匹の小狸を連れた、たぬポン家族の記念写真だ。毎晩、決まった時刻に「こ・ん・ば・ん・は、ポンポコポン」と現れた。
とぼけた顔のアナグマ |
また初冬の小春日和の日曜日、あんまり暖かいので玄関を開け放して二人とも外にいた。昼時玄関を入ると、誰かに見られている視線を感じた。ふと上り框(あがりがまち)から客間を見ると、お狐さまと目が合った。向こうもびっくりした顔をしていた。部屋の隅に重ねてあった座布団の上で、のんびりと昼寝をしていたらしい。しばらくして「ハイ、お邪魔しました~」と言う風に、ゆっくりと腰を上げて私達の足下を悠々と出て行った。 その他、色々な野鳥も窓の外1m位のところまでやってきて、楽しい動物園のような暮らしだった。
綾部市(←クリック地図)は、冬は日本海側特有の気候で雪も多いが、寒いのに湿度が非常に高い。神経病みの私には、それが堪えた。残念ながら8年後、この家を処分して滋賀県に帰ることになった。家内もお気に入りだったらしく、(私には内緒で)いまだに時々この地を訪れているらしい。