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キマダラルリツバメ
京都蝶の会 西田氏撮影 |
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ハリブトシリアゲアリ |
「キマルリ」と聞いてわかる人は、完全チョウキチだ。「キマダラルリツバメ」という蝶をチョウキチ達は短縮してそう呼ぶ。(注:チョウキチ=仲間内では”蝶友”と言うらしい。外部から見ると蝶に狂った人たち) 半分チョウキチの家内が折り紙つきチョウキチ
M博士の蝶の写真集で見つけ、博士からこの蝶の驚くべき生態を教えて頂いた。蝶は”卵” → ”幼虫” → ”蛹” → ”成虫”と成長してゆくが、この蝶は卵から孵化すると自分からハリブトシリアゲアリの巣に入っていって、蛹になるまで蟻に餌を貰って育ててもらうのだ。Wikipediaで”キマダラルリツバメ”を見ると、”ハシブトシリアゲアリ”に育てられると誤った記述がしてある。何度”ハシブト・・・”と検索しても出てこない。京都蝶の会の西田さんに聞いて、”ハリブト(針太)・・・”が正しいことがわかった。このようにネットのしかもWikipediaのようなところでも間違った情報があるので、注意が必要だ。今年の6月、
M博士と西田さんから、キマルリの写真撮影にお誘いいただいた。予定の土曜日の天気予報が雨だったため、家内と私は一日繰り上げて金曜日に教えて頂いたキマルリスポットに出かけた。だが、みごとキマルリに振られた。結局、土曜日は雨が降らず、予定通り撮影に行かれた西田さんの前にはキマルリが現れた。
今年も後わずかになったので、雨仰庵に来てくれた仙人の仲間達を少し紹介する。
まずは美しい「ミヤマカラスアゲハ」窓の外でキラキラと青く輝いているものが来たらカメラを持って飛び出す。何回もゆっくりと食事をしに来て撮らせてくれた(以下、仙人とうちの奥様の撮影:写真をクリックすると拡大表示)
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ミヤマカラスアゲハ♀ |
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ミヤマカラスアゲハ♂ |
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次は「ゴマダラチョウ」 今年の春まだ浅き時分、国蝶の「オオムラサキ」さまに来てもらおうと敷地内に食樹の榎を植えた。そうしたら同じように榎を食樹とするゴマダラチョウがやってきて卵を産んだ。この写真は蛹から羽化直後。普通飛び立つ前に準備運動をして翅を数回拡げるが、この子はあっという間に飛び立ってしまった。右はその幼虫。独特のスタイルをしている。私はこれをオオムラサキの幼虫と思って、喜び勇んで
M博士に報告したことがある。殆ど同じだが、背中の突起の数がひとつ少ないのだ。最近越冬のために頭が少し茶色になって枯葉の中にもぐった。
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ゴマダラチョウ |
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ゴマダラチョウの幼虫 |
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テングチョウ |
テングチョウはオオムラサキ、ゴマダラチョウと同じように榎を食樹とする。植えたばかりの榎に若葉が出たとたん、いの一番にやって来た。顔の先が天狗のように長い。
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アサギマダラ |
秋になると、台湾の方へ3000kmも渡りをする中継地として「アサギマダラ」が飯田にやってくる。ヒヨドリソウやフジバカマの花がお気に入りだ。
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イカリモンガ |
最初綺麗な蝶だなと思って写真を撮った。が、もっとも”蝶”のように見える”蛾”だ。イカリモンガ、前翅のオレンジ色の模様が錨に似ている。真昼間堂々と翔んでいて、とまる時は翅を閉じてとまる。
6月のキマルリの撮影時には、予定外にもかかわらずM博士ご夫妻がわざわざお越し下さった。私と家内はバタバタと蝶を追いかけまわしていたが、ひとつの花を決めるとじっとその前で1時間ぐらい蝶が来るのを待っておられた姿が印象的だった。我々のように蝶と見ればシャッターを切る雑魚釣りとは違う、プロの写真家の姿をそこに見た。
あまり撮影に夢中になり、駐車場に行ったら門が閉っていた。見ると4時半で閉園と書いてある。宿直の方に平身低頭して門を開けていただいた。後15分で宿直は終わり警備保障に引き継がれるとか、飯田に帰れなくなるところだった。あんなに大声を出したのは久しぶりだ(^^ゞ
雨にはフラレナカッタが、キマルリにフラレタ・・・お後もよろしいようでm(__)m