市田柿の柿すだれ(信毎新聞掲載) |
土地ではこの市田柿のことを”ころ柿”と呼ぶ。製造工程の中で、表面に糖分の粉をふかせるためバレルをかけるからだ(樽の中に入れて転がすようなもの)。出来上がるまでに1ヶ月以上の手が掛かる。特にお歳暮時期の今頃は、一箱ん千円もする高級ブランドだ。家内も私もこの贈答用なる、大きくて綺麗な市田柿を食べたことが無い。そこで昨日、知り合いの柿農家に行って、いいやつを買おうとしたら、「こっちに安いのが在りますよぅ」と言って、結局ハネダシ(出荷停止もの)お徳用ビニール袋入りを買う破目になってしまった。
「ご無理の無いところで」のピアノのK先生と雪男BY氏も無類の市田柿ファンだ。年も明けると急に安くなるので、ピアノレッスンの折、お徳用ビニール袋入りを持参することがある。家族に取られない様、両手に一つずつ、もう一つ口に咥えて、こっそりと押入れに隠れて食べるらしい。
ブランドと言うと、食べ物、衣料品、雑貨などを思い出すが、地名そのものにもブランドがある。東京、大阪、京都など・・・特に関東では「京都」は憧れブランドだ。かく言う静岡生まれの私も(関西から見て中途半端な関東人である)、京都に憧れ、そこに本社があるO社に就職した。結局滋賀県の事業所に配属になったが。
私が滋賀県から静岡の実家に帰ると母親が
見栄をはって「息子が京都から帰ってきた」と近所に触れまわっていた(^^ゞ