2012年1月30日月曜日

落ちない熟し柿

  世の中には、この食べ物を、誰が食べ始めたんだろうと思うものがある。一番すごいのはフグだ。その他、納豆、滋賀県のフナ寿司。最近、山間部の村おこしでよく売っているトチ餅。トチの実は栗のようだが、とてもそのままでは食べられない。10日以上もアク抜きをして、トチ餅を作るそうだ。
  この下伊那特産の市田柿も生のままではとても渋くて食えない。誰が干柿にしたら甘くなるのを発見したんだろうと思っていた。

柿は熟すと落ちてしまう。「熟した柿のように・・・」と、落ちるものの例えとして使われるくらいだ。ところが近所の柿畑で、小鳥のために目残しした柿。熟しても落ちずに、今も木になっている。最近の気温は-10℃前後。天然フリージングドライで寒天が出来る土地柄。天然干柿が出来ていた。これを食べた人が、干柿を考えたのだと納得した。

  美味しそうだったが、仙人が野鳥の上前をはねては、沽券に関わる(こけんにかかわる)。生つばを飲んでこらえた(^^ゞ