今朝は三脚を椅子の横に据えて、ぬくぬくとガラス越しに鳥を撮った。実は、この写真のように、ヤマガラとシジュウカラがこんなに近くで一緒に餌を食べている構図は珍しい。 野鳥は、餌を食べる順番に、きちんとした序列がある。種類別では、ゴジュウカラ>ヤマガラ>シジュウカラ。同じ種の中でも順番があって、優先順位の高い鳥が食べ終わるのを、他の鳥達は数m離れたところで行儀良く待っている。また、このルール破りをしようとすると、徹底的に攻撃される。ところが、冬場に餌が少なくなると、種の違う鳥でも、至近距離で仲良く一緒に食べるようになる。撮影できなかったが、数cm隣合わせでヤマガラとシジュウカラが一緒に餌を食べているのも見られた。これは、少ない餌を分け合って、みんなで冬を乗り切るためだとか、”混群(こんぐん)”というらしい。
私が敬愛する、動物行動学者の故・日高敏隆先生によると、動物は本来攻撃性を持っているらしい。それが、いろんな要因で攻撃性を抑制するホルモンが出るときがあると言う。例えば、むくむくした、ま~るい子猫・子犬など、幼児体形をしたものを見たとき。結果として、子供が可愛いと思えて、子育てする。その逆が、子別れで、本来の攻撃性に戻り、子供を攻撃するようになる。この野鳥の混群も(行儀が悪くなった訳ではなく)冬場の餌が少なくなった時だけ、何チャラホルモンが出て、攻撃性がなくなるものらしい。
これで納得(^^ゞ なんで家の奥さんが、結婚後数ヶ月で好戦的な”山の神”になったか? 人間も動物、抑制ホルモンが切れて、本来の野生の姿に戻ったに過ぎなかったのだ。