2012年5月25日金曜日

急にピアノの指が軽く動くようになった訳

ピアニストなら 2012-05-25 17-43-29._SS500_ 最近ピアノを弾く指が急に軽く、速く動くようになった。
 一つは「手描室」のデッサンのおかげと思う。もうひとつは、ある本がきっかけだ。

  手描室では下絵を描く時、芯をものすごく細長く尖らせたBの鉛筆を使う。少しでも力を入れると、すぐ折れてしまう。軽いタッチで描く訓練をしているのだが、これがピアノを弾くときも力が抜けることになった。(と思う)

  もう一つのきっかけの本だが、「ピアニストなら・・」というタイトルも大げさだったし、値段が高かったので、ずっと「ほしいものリスト」に入れてあった。思い切って買ったら効果てきめん。ピアノを練習し始めて、こんなに変化を感じたのは初めてだ。 「ボディマッピング」のことが書かれている。
 脚を動かしたり手を使うとき、つま先や指先がどこにあるかなど、経験から見ないでもわかると思う。その感覚が「ボディマップ」というものだ。間違った、ボディマップを正しく修正する訓練(ボディマッピング)、とくにピアノを弾くときのボディマッピングが中心の本だ。
  頭の位置、姿勢(首、背骨、坐骨)から呼吸のマッピングまで書かれているが、私にとって一番効いたのは、肩関節、腕、手首、指先のマッピングだった。
(1)鎖骨と肩甲骨を意識して肩関節を自由にする。
(2)手首の回転は、小指を中心として起こる。
(3)指は、手首のすぐ近くから指で、思っているより長い。
(4)指先を曲げると開いている指の間隔は閉じる。
(5)指が左右に動くときは、肘から動く
・・・などなど、目からウロコがバラバラ落ちる。
 ピアノを弾くときは、鎖骨・肩甲骨・肩関節・肘関節・指と全部が動く。不思議なことに、そのような体の仕組みや構造をイメージしながら弾くと、筋肉の緊張が取れるのだ。すると一番いい手の形が、「うらめしや~」の格好になる。 たぶんお岩さんにピアノを弾かせたら上手だったろう。
 もう一つ不思議なことに、前より軽く弾いているのに、ピアノが大きく響くようになった。

  小中学生には、内容が難しい本だが、これを知っているとピアニストの大敵、腱鞘炎の予防ができるとある。またシニアでピアノを習っているが、どうしても力が抜けない人にはお薦めの本だ。
  ただし、この本の冒頭に、「筋肉の緊張が取れても、ピアノが上手に弾けるようになるわけではない」と書いてある。やはり、うまくなるには、一に練習、二に練習か ^^;