2014年2月4日火曜日

手描室自主トレ「散り際 ピンクのバラ」

ピンクのバラ「きれいなバラには棘がある」と、それなりの人々が美人をやっかんでいう常套句があるが、花屋さんのバラのトゲはいつからなくなったのだろう?30年ほど前SGバラ園から古株を貰って庭に植えた。何年かに一度バラ園の株を全部入れ替えるのだ。その時はまだ棘があった。2年前、手描室に持っていったバラにも棘がなかった。
 そういえば仙人もいつの間にか棘抜きになった「丸くなったと人は言う」つい最近のことだ。

 手書室に入門させていただいたとき、一回目の課題がレモン、二回目がバラ一輪だった。初心に戻ってバラを描こうと思い、家内にバラを頼んだ。このSGバラ園の奥さんは家内の知り合いで、内閣総理大臣賞を何度も受賞し、その筋では有名なバラ農家だ。

描くタイミングのこともあるし、新鮮な蕾のバラを頼んだが案の定、いつものように出荷停止処分のバラをたくさん貰ってきた。 完全に開いてしまっているので、2・3日したら「ふれなば落ちんバラの花」状態になった。
 バラの保存温度は3℃以上でなるべく低い温度と聞いてきた。玄関は3℃以下になるので心配だったが、部屋に入れるとストーブを焚いているので20℃それこそ、すぐに散ってしまう。なんとか生き残っているもうすぐ散るかなというバラをえらんでモデルにした。

おなじ花を何年か経って描いてみて、はじめて描いたものと比べてみると、やはりS先生のご指導の賜物がよくわかる。いままで何度も言っているが「この歳になって進歩する余地があるとはなんとも嬉しい事だ」

バラの花言葉を「花言葉辞典」というサイトでみてみると
「愛」「美」「内気な恥ずかしさ」「輝かしい」「愛嬌」「新鮮」「斬新」「私はあなたを愛する」「あなたのすべてはかわいらしい」「愛情」「気まぐれな美しさ」「無邪気」「爽やか」
  私には口にするのも気恥ずかしく、縁のない言葉がズラリと並ぶ。贈るほうも貰うほうも共通認識があってはじめて意思疎通が図れるわけだが、こんなに沢山あると優柔不断な私は、どれにしようかとまよってしまう。そして、どの言葉を選んだのかを伝えるのにまた苦労するのではないかと、花を贈る前からいらぬ心配するのだ。おまけに色ごとに違う花言葉があって、ややこしさと心配がさらに膨らむ。

ピンクのバラの花言葉は
  「上品」「愛を持つ」「しとやか」
  なるほど出荷停止になってしまったバラとはいえ、この花言葉通りの気品のある素晴らしいバラだった。良いバラは散り際も凛として見事なのである。