昨夜は雨、 久しぶりのプラス気温で春みたいな陽気。「春うつ」が早くもやってきて体がだるく、3日連続で、いつまでもベッドの中でグダグダしている。
ベッドでMacを開け寝ぼけながらクリックしたら、なぜかiBooksというアプリが起動しここから本日の悲劇が始まった。これは電子書籍を読むアプリでApple社の本屋さんと直通になっている。以前から知っていたが「本はやっぱり紙でぃ」と、iPhoneとiPadからはこのアプリを削除してしまったものだ。
せっかく動いたのを閉じるのも大人げない。みると本棚には何もない(電子書籍なるものを一度も買ったことがないのだから当然といえば当然) どれどれとAppleStoreを覗くと、 「とっぴんぱらりの風太郎」がお勧めで出てきた。じつはこの本、一昨日(金曜日)にAmazonで欲しいものリストに追加したばかり。 ただ偶然の偶然が重なり、悲劇は最終章に向う。
思わず人差し指がポチった(注:ポチる→クリックすること=「購入ボタンを押すことの意」でよく使われる) ポチったあとで値段をみると、なんでェイ、紙の本と同じ1500円じゃないか(電子書籍って安いのかと思っていた)
買ってしまったものはしょうがない。電子書籍のメリットとデメリットを考えてみる。
◯電子書籍の悪い所
1 本が自分のものにならない
電子書籍を購入しても、それは読む権利だけで、ファイルとして保存できないのだ。したがってAppleの本屋が閉鎖したり、IDがなくなるとパーになってしまう。
2 蔵書を楽しむ人には向かない。なにしろ現物がないのだから 私はこれだけ読んだぞという自慢ができなくなる。
3 読む権利だけなのに値段が紙の本と同じというのは納得がいかねぇ。
元々最近の版は電子媒体でできている。「 印刷代とか装丁代とか運送料とか割りびけ」と声を大にして言いたい。
4 電子書籍はAmazonでも楽天でもあっちこっちで売りだしたが、買う店ごとに専用のアプリで読まなければならない。おまけにAmazonの本はiPhoneでは読めるが寝床のMacでは読めない。なんだかめんどくせ(><)
5 最大の欠点は古本がないということか。Amazonでは古本があれば(送料込みでも安ければ)そっちを買うのだが。もちろん他人に本を貸すこともできない。
◯電子書籍の良いところ
1 Mac、iPhone、iPadどれでもどこでも読める。しおりを同期できるので、寝床のMacで読んでいて、外出先でiPhoneで続きを読むというようなことができる。まぁこれは紙の本では当たり前のことでメリットとは言えないね。
2 軽い?(重さがない)
病院や床屋(もう行かなくなった)の待合での時間潰しによく本を持っていくのだが、 ポシェットに入れてゆくだけで重たい。こいつは iPhoneの重さだけ。出かけるときはいつもiPhoneを持っている、そん中に無重力の本も入っているというわけで 100gでも荷物を軽くしたい脚の悪い本好きには朗報だ。
3 読みやすい大きさの字に自由に拡大できるので老眼が不要。このまえ掛かり付けの医院に行った時、本は忘れなかったがメガネを忘れて読むことができなかった。これで、どうどうとメガネを忘れることができる。
4 とうぜんながら宅急便では送って来ない。 したがって(寝ている時にピンポンがなっても)息をひそめて居留守を使う必要がない。そして家人に「この箱何を買った箱?」と問われることもない。