「朝一番、ピアノの蓋をとにかく開けなさい」・・ピアノのK先生の教えである。すなおな仙人はこの教えをきちんと守って、いま練習中の曲を弾いてみる。まえの日繰り返し練習したところが弾けるようになっているか確かめるためだ。いつもは一回弾いて朝食の準備にかかるのだが、今朝は止まらなくなった。おかげで朝食をとりそこね、コーヒーとヨーグルトのみ。
食事のローテーションを順送りにして、いつもの朝食を昼に作った。 ピザトースト・ア・ラ・モットビンボー(注: 困窮の年金生活で、カニカマさえ買えなくなり、ア・ラ・ビンボーのカニカマ抜きピザトースト)と野菜スープにお気に入りの信州珈琲。あとスープをとった”出し殻手羽”を照り焼きにして添えたのでけっこう豪華ランチになった。
(1)野菜の準備 | (2)手羽グリル | (3)スープ煮込 | (4)照焼手羽 |
野菜を1cm角位に刻んで混ぜ、300〜400gにわけて冷凍保存 | 手羽はスープを取る前にグリルで焼いておく | 5分加熱、あとシャトルシェフで1時間ぐらい放っておくと美味いすーぷができる。スープを食べるときに塩・コショウで味を整える。 | 出し殻手羽は、ミリン・醤油 1:1のタレで照り焼きにする。 |
野菜スープは、各種野菜を適当にカットしたもの300〜400gと手羽2本に水1〜1.5Lで煮込んだもの。煮こむ前にニンニクを少量の油で香りを出し、野菜もすこし炒めて水と手羽をいれて塩小さじ1/2加えて、沸騰してから5分加熱。あとはシャトルシェフでほっておくだけ。手羽は油を抜くためと香り付けのためグリルで焦げ目がつくまで強火で焼いておく。
この手羽は家内に頼んで竜王の養鶏場からまとめて買ってきてもらう。なぜかこの養鶏場ではベーコン、ウィンナ、豚肉なども売っていて、それがすこぶる美味く、他所のことなのに家内は友達に自慢しまくっている。もちろん鶏も美味いのだが。
これを前処理して手羽元の羽根の付け根と骨のあいだの筋を「ちょっと痛いけどがまんしてや」とキッチンバサミで切っておく。この前ためしてガッテンでやっていた。こうしておくと食べるときに骨がスコンと抜けるのだ。よぶんなものは、この前処理をしてから真空パックで冷凍しておく。
「だしがら」の手羽、すてるにはもったいないので照り焼きにする。フライパンにみりんと醤油を1:1適量沸かし、手羽を入れて裏表からめながら煮詰めるだけ。やわらかで入れ歯でもフガフガ言いながら食べることができ、手羽先まできっちり食べることができるので「けちには堪えられない」イッピンである。