「とっ殿!そんなごむたいな、あぁ~~ぁ~」
私は、チョウや野草は写真で撮ることにして、できるだけ採らないことにしている。が、昨夜ついに、こらえきれずヤママユ姫に手を出してしまった。
”できるだけ”なんぞと曖昧な表現をしたのは、じつは2年前にも手を出したことがある。そのときは、腹や胸部を圧迫したり針を刺しても、なかなか成仏してくれず、鱗粉や毛をとびちらせてあばれまわるばかりで、かわいそうなことをしてしまった。
先日、枯葉に似た「オビガ」をとらえるとき、チョウキチ飯田流家元IGさんから、「直ぐに冷凍庫に入れると、安楽死させることができる」と教えてもらった。
そこで、毎晩のようにやってくるヤママユ姫に、昨夜冷凍庫で眠ってもらった。今朝IGさんに電話、道具一式持参でプロの「展翅(てんし)」技を見せてもらった。ヤママユがまるで「天使」のように見える。
なんで「ヤママユ姫」なのかというと、触角が細いからだ。雄の触角は、シダの葉のように広がっている。 比較のために一緒に撮った温度計の直径が12cmなので、いかに立派な蛾か、お分かりいただけると思う。これでも小ぶりのほうだ。先日の「ヤママユ」のブログに載せたのは、もう2cmほど大きかった。
こんな大きな蛾を食料品と一緒に冷凍庫に入れるなんぞ、普通の奥様だったら離婚騒動が起きる。だがわが女房殿は変だ、
「わーいわーいヤママユ冷凍、ばんざ~い。楽しみ~」とデコメールが来た。