本日、1ヶ月ぶりの手描室。ツリフネソウを描いた。
家内は野草が好きで、20数年前、野草の本を買っていろいろ花の名前を調べていた。その本の表紙を飾っていたのが「ツリフネソウ」だった。
花の形はよくみかけるラッパのような形だが、花のつき方が変わっている。ふつうラッパの根本が茎につながっているが、この花はラッパの開いたあたりにガクがついていて、ぶら下がっている。横から見ると、ほんとうに船を吊ったように見える。
京都府北部の町、綾部市に住んでいたころ、綾部から三和町に抜ける山あいの道で数本咲いているのを初めて見た時、家内とともに感動した。その後、丹後大宮町(現、京丹後市大宮町)の寺を訪ねた時、参道脇の湿地一面に群生していて、また感動した。
自然のツリフネソウは珍しいと思っていたら、今日「手描室」で、ツリフネソウという名前はご存じない方が多かったが、以前はよく見かける花だったと聞いた。
雨仰庵近くに、数カ所群生しているところがある。家内が摘んでくれて、水持ちを試したら、一晩で花がしおれてしまった。そこで今朝早起きをして、新鮮なツリフネソウを採りに行ったが、人生崖っぷち、ツリフネソウも崖っぷちで、ふらつく脚ではこわかった。
ねんのため、予備の花としてツユクサを持って行ったら、こちらのほうがあっという間にしおれて、モデルをおりてしまった。ねぼすけ仙人は知らなかったが、ツユクサの命は、朝つゆがかわく間だそうだ。