15年ほどまえ、ドイツ出張の帰り、デュッセルドルフで半日、飛行機待ちの自由時間ができた。
時間つぶしに、一人で街中のデパートで台所用品売り場をうろついた。当時、まだ日本では高価だったヘンケルの包丁を、(家内の土産に)買いたいと思ったからだ。
その売り場で、ペティナイフぐらいの変わったナイフを見つけた。見たことがない、ギザギザの刃をしている。売り場のおばちゃんに身振り手振りで聞くと(ふつうのドイツ人は、日本人と同じで英語を話せない)、トマト専用のナイフということだった。
ご存知のように、トマトをナイフで切るのは難しい。先日YouTubeで、ドイツの刃物研ぎ職人が、切れ味を調べる方法を実践しているビデオがあった。紙をスパっと切る方法の他に、トマトを切ってみるのも紹介されていた。
この高級トマトナイフは、今嫁の家?で活躍中(のはず)。
飯田の百円ショップでも、キッチン用品売場によく通う。引っ越した当初に、写真のトマトナイフを見つけた。刃がノコギリのようになっている。
この105円のギザギザトマトナイフ、5年たった今でも、料理人の腕にかかわらず、完熟トマトをスパスパ切ってくれる、すぐれものだ。