2011年11月30日水曜日

たてがみの無いライオン

今日は4週間ぶりのピアノレッスン、366個目のきんつばを持って出かけた。しばらく走ってから、チェックリストに従い入念に準備した、お稽古セットのかばんを忘れたことに気がついた。楽譜はどうせ見ないのでいらないが、月謝も一緒に入っていた。K先生に叱られる。急いで戻って、こういうときは(独り言:「長いことアメリカで暮らしていたので」と、お呪いを唱えながら)部屋に土足で上がる。靴を脱いだり履いたりが大変なのだ。
最近の私の病状から、長距離運転は体に堪える。厳しいピアノレッスンの後はさらに堪える。4回ぐらい休憩してやっと山小屋に帰り着いたら、くたくたで夕飯を作る気力など無い。
だから、ピアノレッスンがあるときは、前もって煮物などのおかずを準備してから出かける。今回は3日前からテールシチューを作って出かけた。


テールは予め煮こぼして水で洗ってから、うちのT-falでは30分加圧後、放置する。それを煮汁ごと一晩冷蔵庫に入れておけば、翌日, 上に固まった白い油(ヘッド)は簡単に分離できる。この方法はひいきのフレンチレストラン”富たん”のシェフから教えてもらった。プロはこれを2~3回繰り返して油を抜くのだそうだ。これだけで、テール1/2本分、700g、煮汁は煮こごりになった。
よくもまあ、牛はこんなものを振り回すものだ(^^ゞ


  1. いつもは面倒なのでたまねぎペーストを使うが、あいにく在庫が無かったので、たまねぎ1個スライスして、バター20gで狐色になるまで炒める。これだけが大変だ。
  2. ジャガイモ 2個、にんじん1本、食べる用のたまねぎ1個を適当な大きさに切って牛テールと一緒に放り込む。
  3. 赤ワイン 1カップ、ドミグラスソース缶詰1缶、テールの煮汁1カップ、ブイヨンキューブ1個を加えてコトコト1時間(30分でもいいような気がする)放って置けば良い。ころあいを計って、塩・コショウで味を調える
  4. 最後にブロッコリーを加えて5分
でもここで食べちゃだめだめ。カレーもそうだが、シチューも翌日以降が美味い。

一番大きなテールを盛り付けたら、なんとこれだけで260gもあった。骨が重いんだ、と言うことにしてガブリ。ほっぺたが落ちるとは、この事だ。

ふと気がつくと、夜のガラス窓に何かうごめくものが・・・
たてがみの無い禿げた雄ライオンが、牛の骨をしゃぶっている姿が映っていた。