2013年6月15日土曜日

ギフチョウ観察日記(4)「後の半年ぁ寝て暮らす」

ギフチョウの蛹化今朝見たら、12頭すべて蛹になった。
 6月6日にさかんに動きまわるようになったので、蛹になる場所探しだろうと、枯葉をいれてやった。そして6月8日に1頭目が蛹に、卵から孵化して26日目。一番最後が今日なので、33日目。枯葉の裏に体を括りつけている。3齢幼虫ぐらいまでは同時に変化していったが、最後はずい分と差が出るものだ。
 もしかすると、♂・♀の違いかもしれない。オスはメスに先駆けること1週間早く羽化して、メスが誕生するのを待ちかまえるのだ。ギフチョウのメスは人間と違って浮気をしない。だからオスは一番先に自分を彼氏にしてもらうために、先に生まれて待っているということらしい。

ミズゴケベッドタイトルにはデカンショ節の「後の半年寝て暮らす」と書いたが、半年どころか、来年の4月まで10ヶ月も寝ているのだ。その間、30℃超の真夏を過ごし、マイナス15℃の真冬を過ごす。どんな体をしているのだろうと不思議に思う。

植木鉢に鹿沼土をいれて水を含ませ、その上に水をしぼった「ミズゴケ」をベッドにして入れてある。とにかく乾燥に弱い。

虫よけカバー

最後に、蜂やアリなどが入らないように、パンストの切れっ端(私のではありません)でカバーをして、雨のしぶきが少しかかるぐらいの、軒下においた。

https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi22JFtYeAcUoOtWMSjjBOYM0GWwOsku5GFqNex3L_xZisIuuyzns47V6kSmzS9I7CZVmqGInAt-AAxIvF64_YDL8CQS9JLwSyUEC-tUJ06nl4CCMAfZyH5PZ2EV-hKELYJLpARn9rdJIjL/w640-h480-no/Mvc-023f.jpg右の写真は、綾部時代の1998年、環境調査をしている”95さん”から幼虫を3頭分けてもらって飼育、1999年の4月10日に羽化して放蝶したものだ。この年、病気が悪化し退職、綾部最後の春となった。

こんどの12頭もみな無事翔びたつことを願うばかりだ。