花の好きな家内が、ヤナギランをある野草の本で知って「いつか本物を見たい」とずっと言っていた。
2年前、ピアノのK先生から「志賀高原のスキー場に群生地がある」と情報をいただいた。そしてもう一件、佐久の鯉太郎NJ女子から「地蔵峠に群生地がある」と聞いた。
2010年8月11日、志賀高原のスキー場で、はじめてヤナギランの群生を見た。感動ついでに地蔵峠にヤナギランのはしごツアーをしようとした矢先、私は庭でブヨに足首を刺され、傷口から細菌に感染。敗血症寸前の41度の高熱で、2週間も入院するはめになった。そして昨年の今頃は、右足首骨折でリハビリ中だった。
今日の長野県はドカピー天気。夏にしては山もスッキリクッキリ、朝から急に、地蔵峠にヤナギランを見に行こうと決まった。
今日行った地蔵峠(標高1732m)は、長野県と群馬県の県境、湯の丸高原にある。少し時期がはやいかと心配したが、なんとか写真を撮ることができ感動再び。ほかに、フジバカマ、ヒヨドリソウ、アザミやシモツケソウなど虫の好きな花もたくさん咲いていて、チョウの写真も何枚か撮ることができた。
このヤナギラン、数年で消えてなくなったり、突然、別の場所で群生したりと不思議な花だ。山火事などがあったあと、最初にこのヤナギランが咲き出すという話も聞いたことがある。
長野県北部の温泉街が、観光の目玉にこの綺麗なヤナギランを栽培しようとしているが、なかなか難儀な花のようだ。