松月堂の栗せん |
PAといっても立派な売店、食堂がある。うわさのトイレも洒落たシックなものだった。女性用にはドレッサーが付いていたと言っていた。
この売店にふるさと名産品として、栗せんべいのお徳用袋を売っていた。子供の頃は高級菓子でなかなか口にはできなかったが、大好物だった。そのせいで、栗せんべいがあれば、無条件で買ってしまう。
食べたとたん、懐かしい味が口いっぱいに拡がった。
下清水の叔母さんの家から、韮崎まわりで飯田へ帰る途中、鰍沢という町を通る。ここから中部横断自動車道にのって中央自動車道に入るが、ICの手前に甲州銘菓栗せんべいという縦長の看板が目にはいった。急ハンドルを切って、鰍沢の市街地に入る。
松月堂という店だった。試供品を食べたとたん、午前中に食べた栗せんべいは何だったのかと思った。食べ比べてみると、全く別の食べ物だった。もちろん、松月堂の栗せんべいが本物だ。朝懐かしい味に喜んだ私の味覚も、いいかげんなものだ。
袋の裏の原材料名をみると、掛川PA売店のものは、「砂糖、いんげん豆、卵他」。松月堂のものは、「砂糖、栗、卵他」。単価はほぼ同じ。掛川のものは、お徳用袋で、割れたせんべいが半分ぐらい入っている。本来、半額ぐらいで売る品物だ。
関西風にいうと「新東名のPAって、えげつなぁ(ーー;)」
こんなものを、ふるさと名産品と言われて、もと静岡県民としても恥ずかしい。
びっくりくりくりくりせんべい
「栗の形せんべい」と名前を変えろ(-.-;)