私は滋賀県に住んでいた頃、マスオさんをしていて、地域に帰ると「Fuちゃんの旦那さん」と呼ばれ、自分の名前を言われたことはまれだった。
チョウの世界にも私と同じような境遇のやつがいる。メスグロヒョウモンだ。
右上の写真がメス。左の写真がオスだ。ヒョウモンチョウは種類が多く、私には区別が難しいが、庭でじゃれあっていたので多分メスグロのオスだと思う。メスが黒いので種の名前がメスグロになってしまった。私と同じで、オスの立場がない(^^ゞ
ご覧のとおりで、「ずっと昔、違う種類の蝶だと思われていた」と、京都のチョウキチM博士に聞いた。京都府ではほとんど見かけなくなり、結構貴重な蝶だとも教えていただいた。雨仰庵でも、2010年以来3年ぶりの対面だ。
右の写真はツマグロヒョウモンのメス。幼虫はスミレを食べて育つ。以前は飯田にはいなかったそうだが、温暖化の影響で、南の方から徐々に北上している。オスもヒョウ柄をしているが、黒くはない。
M博士に「妻が黒いので、ツマグロですね。」とジョークを言ったら、「ツマ=端が黒い、という意味です。」と、博士らしい真面目な答えが返ってきた。こちらも、メスの柄から種の名前が決まった。
人間の世界では、ヒョウ柄は大阪近辺でよく発生する。ただし、オバちゃん(メス)ばかりで、オッチャン(オス)のヒョウ柄は見かけない。
若いお姉ちゃんのヒョウ柄も見かけないので、年齢を重ねるうちに豹変するのだと考えられている。