2012年8月18日土曜日

「手描室」自主トレ 古伊万里小皿と桃

古伊万里小皿と桃  先日果樹農園でおまけにもらってきた桃が食べごろになった。そして、この2月に鶴岡の骨董屋で、そばちょこと一緒に買ってきた古伊万里の小皿。桃をのせてみたら、なんともお似合になった。急きょ、夕飯を後回しにして描いた。

  半年手描室でお世話になった成果が出て、桃は比較的簡単に仕上がった。
  小皿はなかなか大変だった。古伊万里の呉須(ごす:染付の釉薬)の色は、新しいものに比べると少し黄ばんだような藍色だ。白い花を描くのが難しいように、この小皿も白がベースになっていて、影の具合がうまく表現できない。また、丸い皿に丸い桃をよせておいたら、下書きではまぁるくつなげて描いたのに、目の錯覚で、皿がいがんでいるように見える。

  親父はもともと骨董収集が趣味で骨董屋になった。普段使いの食器も骨董品で、世間の人が見ると薄汚いものだったが、子供の頃から、そういうもんだと思っていた。
  私には骨董収集の趣味はないが、食事をするときは見習って、この古伊万里を、普段使いの贅沢をしている。