家内のドコモの携帯、だいぶ前からカメラが故障して写真を撮れなくなった。「iPhoneに変えたら」と何度となく勧めたが「電池がすぐなくなる」「すごく使いにくい」などなど、アッチコッチから入る否定的な情報が彼女の頭にこびりついて、切り替えようとしない。どうも彼女の周りにはスマホ否定派が多いようだ。「携帯の電池は長持ちする」と言っているわりには、毎晩充電している。
うちの奥さんは一見パソコン苦手オバさんに見えるが、個人事業の専務時代、私の仕事を手伝ってくれたお陰で結構なPC使い。お年寄りのパソコンクラブで使い方の指導をしていたほどだ。滋賀の家は(年金暮らしの)経費節減で、ネット接続も固定電話も解約してしまい、パソコンメールもインターネットもできなくなった。「スマホなら、ネットもパソコンメールも全部出来るよ」といっても動かない。
先週の金曜日、NK-Japan夫妻が帰り掛けに雨仰庵に寄ってくれた。その時、奥さんがおもむろにスマホを取り出し「すごく使いやすくて便利よ〜!」と言った。これに刺激を受けたのか、その夕方二人で(ドコモには申し訳ないが)ソフトバンクにiPhone乗り換えに行った。
大騒動はここから始まった。まず、彼女のドコモの携帯はカメラだけでなくコネクタもイカれていて、ガラケーからiPhoneにアドレス帳の移しかえができず「俺が手で入れてやるよ」とその時は軽く請け負った。私のアドレス帳(85件)と重複しているのもあるしと思ったのだが、なんと彼女のはゆうに400件異常?以上!! MacBookを使ってもなかなか入力が終わらない。当たり散らしながらやっと「な」行までいれたら、夜中の2時半だった。結局、つぎの日の午前中までかかって入力を終えた。
2日目になってやっと使い方の特訓が始まり、まずメールの送受信。これは、アドレスが変わったという連絡を兼ねて行った。そうしたら、私の寝ぼけ入力のお陰で「宛先不明」の通知が、A5メモ用紙にして3ページも返ってきた。ということで、アドレス帳の修正登録の仕方も自然と身についたようだ(^^) そしてカメラとインターネットブラウザーの使い方を覚えて滋賀へ帰っていった。
いまでも彼女は「あんたが無理やりiPhoneに変えたんだからね」というスタンスである。その割には帰る前、朝から晩まで喜々としていじっていた。
これを知った滋賀のON氏から「これで夫婦間の連絡はバッチリですね」というコメントが届いた。ソフトバンクの家族割で、電話はいくら話してもタダということだが、あれだけ携帯に電話が入ると何をおいても出るのに、なぜか私の電話には「携帯を車に忘れてた」などと言って、なかなか出たことがないのだ。そして、出てもせいぜい10秒ぐらいで切られてしまう。家族割以前の問題があるようだ。