2013年12月19日木曜日

市田柿「特秀」と「お徳用」は、ほんとに同じ味か?

市田柿特秀

市田柿の産地ど真ん中に住んでしまった幸か不幸か? この時期、猿?方々に心ばかりの「(贈答用)市田柿」を送っている。
 ところが私も家内も、この贈答用という柿がどのようなものか今まで食べたことがない。よくて「お徳用ビニール袋入り」、普通は「はね出し(出荷停止品)」専門に食べている。
 まえにも書いたが家内は、はね出し大好き人間、リンゴ、梨、トマトそしてこの市田柿はすべてはね出し。「はね出しも贈答用も形・大きさ・虫食いが違うだけで、味は同じ」とうそぶく。贈答用を食べたことがないのに、なぜ断言できるのか?
 
私も、一度でいいから贈答用を食べてみたい。

宅配便は受取人が1週間不在だと送り主に返却される、「この手があったか」と、ある時思った。返却されてくれば、贈答用が食べられる。某OG氏は、よく海外など遊びまわっているので家を留守にすることが多い。今年も出かけていたようだが、もう少しで雪に降り込められるところを、間一髪で脱出して帰ったとか。その日にちょうど柿が届いたらしく、今までで一番惜しいできごとであった。

しかたがないので、家内に(はね出し重力圏から脱出するよう)言い含めて「特秀(贈答用の一番いいやつ)」と「お徳用」の市田柿を買ってきてもらった。もちろん「特秀」を一箱買う経済的余裕なく、ほんの200gのみ。
 まず目視検査。「特秀」は宝石のような透明感、「お徳用」は、表面が少し茶色。
食べてみて、その違いは歴然。やわらかな歯応えと言い、上品な甘さと言い、まったく別ものだった。ということは「はね出し」になるともっと差があるにちがいない。

「はねだしも贈答用も味は同じ」というのは、贈答用を食べることができない(貧乏性の)人の言い訳にすぎない。