ピアノのK先生宅の庭にツリバナが植えてある。真っ赤な実が吊り下がった絵を描きたくて、猫がサンマを狙うように見ていたが、昨年「先生、ツリバナは実がつきました?」とお尋ねしたら、「もう実が落ちちゃいましたよ」という、残念無念(><) レッスンを3週間ぐらいの間隔で受けているので一度外すと一年待たねばならない。
一昨日のレッスンはタイミングバッチリ。はじけた実も、まだみどり色の実も両方ついている。帰りがけK先生に無理お願いして3枝切っていただき、ハイ状態で帰宅した。
今朝になってツリバナが「描いてぇ」と言ってきたので、いちんちかけて描いた。緑色のはじける前のさやには赤い筋が入っている。ハジけたさやは渋い赤。そこから実がおりてくるが、これがまたみごとに輝くオレンジ色。
K先生はこの「ツリバナ」を「オオマユミ」といって苗をもらったと言っておられた。ネットで調べてみたがやはり「ツリバナ」だとおもう。
ツリバナもマユミのうち、もともと私は「マユミ」が好き。 戸隠森林植物園のマユミをみて、庭にも欲しいと思っていた。時期が悪いかもしれないが、頂いた枝を挿し木してみよう。
梓弓真弓槻弓年を経てわがせしがごとうるはしみせよ
マユミのいわれを調べていたら、そのまんま「弓の材料」だった。元弓道部としては不覚^^; 上は「3年もほっておいて帰ってみたら、嫁は他の男と再婚しその日が初夜だった」という男が詠んだ歌。 「私にしてくれたように、新しい旦那様を愛し仲良くしておくれ」という、よくでけた男。ほんまかいな(^^)
「あずさゆみまゆみつきゆみ」の最初だけ頭にこびりついている、たしか高校の古文に出てきたような気がする。梓・真弓・槻(註)すべて弓の芯にする材料の木の名前。
註:「槻(つき)」=高級木材の欅(けやき)のことだそうです。以前住んでいた綾部・福知山には「大槻」という苗字の方が大勢おられます。大欅のことだったんや。京都と大阪のあいだに高槻市があるが、ここにも地域の名前になるぐらい大きな欅があったんかいなと思う。