朝ヤマガラに餌をやるためベランダに出たら、床に何かが張り付いていた。昨夜遅くピアノレッスンから帰って網戸にしたら「こんばんわ」とやってきたヤママユだった。毎晩いれかわりたちかわり誰かがやってくる夜の友達。
先日「柳宗悦が愛した松本の工芸品」の話をテレビでやっていたが、このヤママユ(天蚕)の緑色のマユから紡いだ絹糸で着物を織っておられる方がでていた。貴重な糸なので、部分部分に模様として織り込んでいる、なんともみごとなグラデーションだった。天然で色が付いているので、染色せずにそのまま模様になるのだそうだ。どうやってマユを集めるのかと思ったら、大きなゲージのなかでヤママユを養殖していた。
床が黒いので最初気が付かなかったが、今日はメスのカブトを同伴している。カブトとクワガタのカップルはしょっちゅう見かけるが、ヤママユとカブトのカップルはみょうな取り合わせだ。
洗濯物を干そうと出た時にはふたりとも無事森に帰ったあと、さよなら三角また来て四角m(__)m