2週間ほどまえの夜、窓ガラスに中型の蛾が張り付いていたが、その時はなんとも思わなかった。翌朝、玄関前の灯籠にきれいな蛾がとまっているのを家内が見つけた。なんともきれいな模様、今年の雨仰庵愉快な仲間たちのベストドレッサーだ。コレクターの血が騒ぎ冷凍庫で眠ってもらった。
ネットで調べたら「ヒメヤママユ」の♂だった。翅(はね)を拡げて10cm、ヤママユやクスサンほど大きくはないが、立派な蛾だ。模様に品がある。
冷凍庫が手狭になったので今日展翅(てんし)した。なにせ大きなヤママユが入る大きさのコンテナはさすがに場所をとる。ご近所蝶吉IGさんは虫用の冷凍冷蔵庫を持っているほどだ。
自宅で蝶や蛾に眠ってもらうのに、毒ビンがなければすぐ冷凍するのがいちばん傷まない方法だとIGさんから教えていただいた。(すぐおとなしくなって暴れないので) カチンコチンで最初どうしたものかと思ったが、10分ぐらい室温におくと翅が自由に動き展翅できるようになる。蝶の場合は前翅の下を水平に、蛾の場合は水平よりすこし上げると形がよく見えるとIGさんから指導いただいた。
以前ヤママユを展翅したときは翅を傷めてしまいヤママユには申し訳ないことになったが、今回少し手馴れてきたのか、うまくできたように思う。
家内は「磔獄門」というが、私には天使の誘惑??展翅の誘惑でした(^^)