先週の手描室は、先月描きかけの「唐辛子」と庭に咲いていた「リンドウ」をモデルに連れて行った。唐辛子を仕上げて時間があれば、リンドウをとおもった。リンドウはお日様が出ないと花を開かないので少し心配だったが、午前中唐辛子を仕上げているうちに花を開いてくれた。完全には仕上がらなかったが、手描室展も終わりホット一息、久しぶりに筆をもってリンドウを仕上げた。
りんりん りんどうの花咲くころサ
姉サは馬コで お嫁にいった
りんりん りんどうは濃むらさき
姉サの小袖も濃むらさき濃むらさき
ハイのハイのハイ
姉サは馬コで お嫁にいった
りんりん りんどうは濃むらさき
姉サの小袖も濃むらさき濃むらさき
ハイのハイのハイ
確か小学校6年生ぐらいのころの島倉千代子のヒット曲「りんどう峠」 よく遊んでくれた近所の兄ちゃんが島倉千代子ファン。しょっちゅうラジオで聞いていたので今でも歌詞を覚えている。
生まれ育った清水(現静岡市)ではリンドウを見たことがなく、どんな花かなと思っていた。実際に見たのは、結婚して滋賀県の家の近くで「ハルリンドウ」が初めてだった。数cmの背の低い、春咲く花。今回のは秋咲くリンドウ。花が開くと重いのでナヨっと傾いてしまう。見事な青でS先生に「マリブルー」そのまんまでと指導いただいた。
蕾はむらさき色。りんどう峠の歌詞「こむらさき」をずっと「小紫」と思ってどんな色かなと思っていたら、「小紫」は江戸初期の吉原の遊女の名前。歌詞を調べたら「濃むらさき」、品格の高い色であった。